
ハンガーのこと
- KADOYA様がNAKATA HANGER のハンガーを使うようになったきっかけを教えてください。
- KADOYAの最上級ラインであるHEAD FACTORY(以下HF)製品の展示クオリティを上げるべく導入したと聞いております。HFは今まで販売してきたラインではなくプレミアムライン、KADOYAが誇る最上級ラインという見せ方をしたく、そこでハンガーもそれ自体の物の良さや作りこみ具合、見た目の重厚感を含めて選ばせていただきました。
- NAKATA HANGER のハンガーを手に取った時の第一印象を教えてください。
- 分厚く重厚で唯一無二の高級感があり、かつ重いジャケットを展示しても壊れない頑丈なハンガーだなという印象でした。
特に肩の厚みの部分を見ると「このハンガー、すごく良いな」と思います。ジャケットをかけた際の座り(佇まい)の部分一つとっても、革ジャンの雰囲気の醸し出し方が違いますね。 - HFハンガーの仕様・形状でこだわった部分を教えてください。
- ジャケットの肩の形状保持やシルエットの演出の為に肩幅や厚みにはこだわったと聞いております。また重量のある革ジャンを吊るしておく為に、対荷重にも気を配っております。
- レザージャケットを保管する時、どんなことに気を付けるべきでしょうか。
- 革は部分的に伸びてしまうと修正が効かないのです。ですのでハンガーはジャケットの肩幅にある程度合っていて、適切な厚みを出してあげて肩が落ち着くように保管してあげることで製品の寿命も延びると思います。
あとは湿気がたまりやすいところにはあまり置かない方が良いですね。やはりかびてしまいます。 極力1シーズンに1回や梅雨明けは軽く陰干ししてあげると良いです。 - 革ジャンを針金ハンガーのような薄くて細いハンガーにかけていたら、どうなるのでしょうか?
- 先ほど述べさせていただいた型崩れや、ハンガーの角による痕がついてしまう懸念があります。
また肩の厚みや肩幅が合っていないとジャケットの肩先が伸びてしまい、ぽこっと出てしまいます。
それに牛革のジャケット等は重量が2~3kgあることもあり、ハンガーのフック部分が曲がり落ちてしまったり、ハンガーが壊れてしまうこともあるため、ある程度しっかりとした作りのハンガーの使用が望ましいです。
革ジャンってやっぱり高いじゃないですか。そんなに安くはない。しかも長年着ようと思って愛着を持って変化させていこうと思って買ったものが予期せぬことになったら目も当てられないですよね。ですからちゃんとしたものを使った方が良いと思います。 - 厚みのあるハンガーはNAKATA HANGER 以外でも市販品が数多くあります。 そのような中でも敢えてNAKATA HANGER を選ぶべき理由があれば教えてください。
- 弊社が導入している木製の削り出しハンガーは特に作りの良さやこだわりを強く感じます。
プラスチックハンガーとは違った有機的な趣があり、天然素材との質感のマッチングがすごく高いと感じています。ハンガーに吊るされた時の座りの良さやハンギングされた状態での格好良さは木製ならではの物だと思いますので、お気に入りの一着を長く良い状態で保っておきたい場合はNAKATA HANGERさんのハンガーを強くお勧めしたいですね。 - レザージャケットは好きでも、まだハンガーの重要性に気づいていない方は多いです。 そんな方々も「ハンガーも気を遣わなきゃ」と思うようなメッセージを頂けますか。
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革素材は、部分的に伸びてしまった場合の型崩れを元に戻すことができません。それに変なシワがついてしまった場合にも多くの場合にシワを完全に伸ばし切ることは難しいです。ですからジャケットにあった厚みと肩幅のあるハンガーをお使いいただく方が確実に良いですし、そんな中でも木製ハンガーの質感はプラスチックハンガーと比べて段違いの美しさがあります。
せっかく高いお値段のレザージャケットを購入されるのですから、美しい状態を保つことができ、かつ吊るしてある状態を見て「ニヤニヤできる」ようなハンガーをお使いいただいた方が所有する上での満足感もぐっと上がるはずです。
僕も自分のハンガーラックに自分の革ジャンが並んでいるのを見て「今日はどれにしようかな」と思ったりします。やっぱりお気に入りの一着とこだわったハンガーが一体になっているとすごくグッときます。手に取った時に「一張羅だ!」と感じます。単に保管するものだけだとしたらハンガーはプラハン(プラスチックハンガー)でも良いかなと思うこともありますが、お気に入りの一着をベストのコンディションで保つ、かつ折角買った嗜好品を持っている時の所有欲を満たすなら木製のハンガーはすごく良いと思います。
革ジャンは自分が着ていくことでしわや擦り傷1つも愛おしくなっていきます。木製のハンガーも使っていくことで表面が少しずつ剥げていったりして味が出てくることで、一体感が出ると思いますが、これはプラスチックハンガーだったら出ない味ですよね。
<NAKATA HANGERより>
HF用に通常より太いフックを使用しています。 また重量のあるジャケットをかけ外す際の横揺れにも耐えられるように、通常よりもフックを深くセットしています。深くフックをセットできるのは、ハンガーの部分が継ぎ目のない、一枚板から作り上げている仕様だからです。HFのハンガーは正に革ジャンのためのハンガーなのです。
HF用に通常より太いフックを使用しています。 また重量のあるジャケットをかけ外す際の横揺れにも耐えられるように、通常よりもフックを深くセットしています。深くフックをセットできるのは、ハンガーの部分が継ぎ目のない、一枚板から作り上げている仕様だからです。HFのハンガーは正に革ジャンのためのハンガーなのです。


今年で創業90周年を迎えるレザージャケットの老舗メーカー「KADOYA」様にお話を伺ってきました。 KADOYA様にはかねてより店舗ディスプレイ用のハンガーやお買い上げノベルティ、周年記念品としてNAKATA HANGER をご利用いただいています。 レザージャケットの保管におけるハンガーの重要性だけでなく、KADOYA様ならではのものづくりに対するこだわりも語っていただきました。